証券会社の特定口座と一般口座は何が違うの?証券会社の口座の特徴

銀行の口座に普通預金口座や積立預金口座、別段口座などの種類があるように、証券会社の口座にも種類があります。証券会社の口座を開設するさいに「特定口座」「一般口座」といった口座の種類を選ぶことになります。

特定口座と一般口座の特徴がわからなければ、選択しようがありません。特定口座と一般口座にはどんな特徴があるのでしょうか。また、銀行口座と証券会社の口座にはどんな違いがあるのでしょうか。

証券会社の口座は何に使うの?銀行口座とは何が違うのか

証券会社の口座は銀行と同じ「口座」という名前で呼ばれています。しかし、性質は銀行口座とは異なっています。

①証券会社の口座の中には投資信託で運用されている口座がある

証券会社の口座の中にはMRF(マネーリザーブファンド)という極めて安全性が高い投資信託で運用されていることがあります。入金すると投資信託の買い付けが行われ、株などの買い付けや出金の場合は必要な金額分だけ解約されるという流れです。

今まで元金が割れたことのない投資信託ではあるのですが、証券会社の口座の中には「銀行のような口座」ではなく「一種の投資信託である」口座があることを豆知識として覚えておきましょう。同じ口座でも、銀行と証券会社の特徴が見えてきて、金融機関の口座ごとにどんな使い方をすればいいかも見えてくるはずです。

なお、口座やお金の流れは、証券会社によっても違いがあります。最近では、系列会社の中に銀行がある場合、同グループ内の証券会社と銀行が提携して、入出金をスムーズにする仕組みを作っていることがあります。SBI証券と住信SBIネット銀行の口座の提携などが代表例です。

SBI証券ではMRFの新規買付が停止され、現在ではSBI証券での株投資などに使える住信SBIネット証券のSBIハイブリッド預金が利用されています。

②証券会社の口座と銀行口座は使い方が違う

証券会社の口座は基本的に「株や投資信託などの買い付け資金」や「株や投資信託などの売却資金」を入れる口座です。

株の買い付けをする時は証券会社の口座に資金を用意しておき、出金します。入金は現金で入金することもできますが、自分の銀行口座などから振り込みをすることが最も一般的です。銀行口座から証券会社の口座に振り込みをして、株の買い付け資金をプールするという流れです。

株の売却の場合は、売却金が証券会社の口座に入り、そこから自分の都合のいい銀行などの口座に送金などの流れになります。証券会社の口座は銀行口座のように簡単に送金や残高チェックができます。簡単に送金もできます。MRFで運用されていても、入出金の際にいちいち1回ごとに投資信託の煩わしい売買手続きをすることもありません。特に意識せずに使っている人がほとんどです。

ただ、銀行の預金口座のように、給与振り込み口座や公共料金の引き落とし口座などの生活資金のプール先として使う口座とはちょっと違うという点は意識しておきましょう。

③証券会社には2種類の口座がある

証券会社の口座には、「特定口座」と「総合口座」という2つの種類があります。銀行の普通預金はあくまで普通預金口座であり、普通預金の特定口座や普通預金の総合口座といった種類はありません。

証券会社の口座には種類があることを意識して使う必要があります。証券会社の口座の種類によって税金の手続きが変わってくるので、特に口座開設時には意識しておきたいポイントです。

特定口座と一般口座の違いは税金の手続き!選ぶ時は慎重に

株の取引で利益が出ると税金が課税されます。特定口座と一般口座の大きな違いは、税金手続きの違いです。

引用 : 楽天証券

①一般口座

一般口座は「自分で税金の手続きをする口座」です。

株で出た利益を自分でまとめ、自分で税金の手続きを行います。もちろん、計算なども自分で行わなければいけません。ある程度の税金知識と手続き慣れが必要になる口座です。他の税金とまとめて計算して自分で手続きしたいという人に向く口座の種類です。

自分で確定申告をすることにより、よりしっかりと税金を計算することができます。源泉徴収ありの特定口座よりも、うっかり税金を多く払ってしまわなくて済むというメリットがあります。その代わり、手続きの手間というデメリットがあります。

②特定口座

特定口座は「証券会社に税金の手続きを手伝ってもらうことのできる口座」です。

特定口座はさらに「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の2タイプのうちどちらかを選ぶことになります。

源泉徴収ありの特定口座

特定口座を選択し、さらに「源泉徴収あり」を選択すると証券会社の方で利益から税金分を計算して納めてくれます。一言でいうと、株の税金関係の手続きは証券会社に丸投げできる口座です。確定申告をする必要はありません

税金は会社の給与のように自動天引きされると想像してみてください。自分で計算する必要もなく、株の税金を苦労して自分で手続きする必要がないので非常に便利な口座です。ただし、源泉徴収タイプなので、税金を払い過ぎてしまう可能性があるというデメリットがあります。

源泉徴収なしの特定口座

特定口座の源泉徴収なしの場合は、株の年間取引報告書(1年間の取引をまとめたもの)を証券会社側が作成してくれます。つまり、「書類の準備に関してだけ証券会社が手伝ってくれる口座」です。確定申告などの手続きは自分ですることになります

初心者が選ぶなら特定口座と一般口座どっち?

証券会社の口座は銀行の口座と同じ「口座」という名前がついていても、ちょっと違った特徴があります。また、証券会社の口座には「特定口座」と「一般口座」という2種類の口座があります。どちらの口座がより自分に向いているかをよく考えて、自分に合った口座タイプを選択することが重要です。

初心者の場合、税金の手続きを全て証券会社に丸投げできる源泉徴収ありの特定口座が便利です。

株をはじめたばかりの頃は株の売買や証券会社のシステムの使い方に手一杯になってしまうことが多いため、税金の知識までなかなか手が回りません。まずは株に慣れ、それから少しずつ株の税金の知識を入れていくようにすると「たくさん覚えることがあって大変!」とパニックにならずに済みます。