マネックス証券で株取引をスタート!4つのメリットとデメリット

マネックス証券は、マネックスグループに属する証券会社です。

マネックスグループは、実業家である松本大(まつもとおおき)さんと世界的にも有名な家電やパソコンの大手であるソニーが共同出資で作った証券会社と、日興コーディアルグループの子会社だった証券会社との経営統合の末に誕生したグループです。

マネックス証券の属すグループの誕生にプレイステーションなどで知られるソニーが関わっていることに、ゲーム好きは「お?プレイステーションを出している会社と関係があるのか。意外!」と思うのではないでしょうか。

マネックス証券といえば、自己資本比率の非常に高い地銀の代表格である静岡銀行との提携などでも有名です。証券会社といえば真っ先に手数料やサービスに目が行きがちですが、証券会社の沿革自体を見て見ると、なかなか面白く、意外に親近感が生まれるものです。

マネックス証券で株を取引することには、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。証券会社選びで参考にしたい情報を、ポイントをしぼって簡単に解説します。

海外株とセミナーならお任せ?マネックス証券の4つの魅力とは

マネックス証券には4つの魅力があります。マネックス証券で取引している人の多くは、魅力ともいえる特徴に惹かれて取引をスタートしています。マネックス証券の魅力は「無料セミナーやレポート」「海外株に強い」「手数料」「サービスと金融商品の充実」の4つです。

①無料セミナーやレポートが充実!初心者には嬉しい

マネックス証券は株投資を含めた資産運用の無料セミナーが充実しています。投資の初心者の場合、本やネットで勉強するのも1つの方法ですが、手っ取り早くプロに投資の基本を教えてもらうことも素晴らしい方法の1つです。

マネックス証券ではプロが教えてくれる、口座開設者限定の会場型セミナー動画型のセミナーなど、投資に役立つ情報が盛りだくさん用意されています。しかも、動画型は、非常に種類と分野が豊富だと好評です。

株の投資のセミナーだけでなく、税金やトレーダーとしての入門動画、これから外国株にも投資したいと考えている人に役立つ米国株の投資セミナー動画など、「動画だけでこんなに種類があるの!?」と驚くくらいです。

マネックス証券で何となく面白そうな新着動画を見て行くだけで、株や経済の最新知識が自動的にアップデートされます。マネックス証券で面白そうな動画を見てから新聞を見ると、今まで難しくて意味がわからなかった経済ニュースも「あれ、何となくわかるぞ!?」となるので、ますます動画を楽しむことができるはずです。

動画だったら自分の好きな時間に見ることができますので、会社員トレーダーの勉強用にもばっちり役立ちます。通信教育感覚で株や経済の勉強ができてしまうところも魅力です。証券会社として株の取引に使うことができ、さらに株の勉強のための塾として使うことができる。これって、かなり魅力的ではないでしょうか。

さらにマネックス証券は、レポート系の読み物が豊富です。今後の経済状況の展望から、投資に役立つライトな読み物まで、玄人から初心者まで役立つ&参考になるレポートがたくさんです。レポートやセミナーの充実ぶりからマネックス証券を支持する人もたくさんいます。

②米国株に強い!アメリカの株に興味がある人は大注目

マネックス証券の2つ目の魅力は、海外株に強いところです。マネックス証券ではアメリカ株中国株に力を入れており、銘柄も豊富に取りそろえています。

株の取引をしている人たちの間では「海外株だったら、やっぱりマネックス証券だよなあ」「アメリカの株をやりたいならマネックスでしょ!」と、マネックス証券=海外株に強いという図式が成り立っています。他の証券会社を日本株の取引に使いながら、海外株はマネックス証券の口座を使って取引するという人もいますよ。

マネックス証券では、アメリカ株は3,000銘柄もの取り扱いがあり、最低手数料は5米ドルからになります。しかも、マネックス証券ではアメリカ株の時間外取引もできます。本格的に海外投資を考えているユーザーには嬉しい仕様です。

中国株も充実の品ぞろえで、成長が期待できる中国企業に投資できるところが大きな魅力です。日本株の投資に慣れた人は、「海外の株ってどうなの?」と興味の幅が広がって行くのは当然のことかもしれません。

マネックス証券に口座を作っておけば、海外株に興味を持ったその日から、レポートや動画で知識を深めながら、海外株の投資をスタートできます。もちろん、アメリカ株も中国株も、スマートフォンでの取引が可能です。マネックス証券で日本株の取引に慣れたら、段階的に海外株の取引もスタートしてみてはいかがでしょう。

証券会社の全てが中国株やアメリカ株に対応しているわけではありません。たとえばネット証券大手の1社である松井証券は、中国株の取引は2011年で終了しています。このように、外国株の取り扱いや、取り扱い銘柄は、ネット証券によってかなり差がある状況です。

せっかく海外株の取引をしてみたくても、取り扱いをしていなければ取引のしようがありません。マネックス証券なら、日本株と海外株の取引をマネックス証券1社でできるので、日本株と海外株の取引を1社に集約したい人にもおススメです。

③ワンコイン式の手数料!パソコンでもスマートフォンでも100円

マネックス証券は手数料も魅力的です。証券会社はどこも競うように手数料を安くして、独自性を出しています。それだけユーザーは手数料に注目して証券会社を選ぶということですね。マネックス証券も手数料にはかなり力を入れています。

マネックス証券には、2つの手数料コースがあります。

1つ目の手数料コースである「取引ごとに手数料が発生するコース」の特徴は、「ワンコイン(100円税別)」です。

「え、何でも100円で取引できてしまうの?」と語弊を招くかもしれません。ちょっと違います。何でも100円の手数料で取引できるというわけではありません。パソコン、スマートフォンの手数料最低額が100円(税抜き)ということです。

引用 : マネックス証券

株の現物取引の最低手数料額が100円(税抜き)ということは、税金込みでもコンビニのスナック菓子の額と大差ありません。むしろ、スナック菓子より安いかもしれません。パソコンでの取引も、スマートフォンでの取引も、手数料の最低額はどちらもスナック菓子の価格に等しいお手頃な100円(税抜き)です。100円(税抜き)という分かりやすさは初心者にとって計算しやすく、取引へとスムーズに入りやすいと考えられます。

10万円超20万円以下の取引は、180円。180円といえば、大体コンビニのアイスクリームくらいの値段でしょうか。20万円超30万円以下は250円。30万円超40万円以下だと、350円です。250円や350円といえば、大体コンビニのスイーツくらいの値段です。分かりやすいだけでなく、手数料的にもお手頃ではないでしょうか。

株の売買をする時に手数料が計算しやすいと、その分だけ損失や利益も正確に計算することができます。マネックス証券の手数料は特に金額が分かりやすく、パソコンとスマートフォンでそれぞれ手数料計算を変える必要のないところが魅力的です。

2つ目のマネックス証券の手数料コースは、「1日の約定金額の合計で手数料が決まるコース」です。

引用 : マネックス証券

1日に何度も取引をする人は、取引1回ごとに手数料が発生するコースと1日の約定金額合計で手数料が決まるタイプのどちらがより手数料を抑えることができるのか、比較することでお得に取引することができます。

④ワン株が使いやすい!投資信託や債券も充実

マネックス証券には、「ワン株」という面白いサービスがあります。

株は基本的に会社ごとに定められた単元ごとに売買する必要があります。たとえば冒頭で登場したソニーの株の売買単位は100株です。1株の株価が1万円の場合、100株単位で売買しなければならない会社の株は、単純計算で100万円+株の取引手数料を用意しなければ購入できないということです。

株価は常に動きます。日によってはもっと大きな金額を用意しなければならないかもしれません。いずれにしても、株を買うためには、ある程度のまとまった額が必要になるのです。しかし、マネックス証券のワン株を利用すれば、1万円程度の金額でお手軽に株を購入することができるのです!

マネックス証券のワン株は、ワン=1株(単元未満株)を購入できるサービスです。憧れの会社の株の売買単位が高額でも、ワン株で購入すれば、少額から少しずつ買うことができます。株に興味があるのに資金的に難しい人は、ワン株を利用してプチ株主になることができるのです。

マネックス証券は、投資信託の売買にも面白いサービスがあります。投資信託も基本的に万円単位の購入金額が必要です。資産運用がしたくても、まとまった金額を用意することは、なかなか難しいことです。また、投資信託は株と同じく日によって価格が上下します。いきなりまとまった額を投資信託で運用することに不安を覚える人もいらっしゃることでしょう。

マネックス証券の「投信つみたて」では、投資信託を100円からはじめることができます。株取引をメインに資産運用しながら、投信つみたてで100円から分散投資をすることも可能です。

マネックス証券は、分散投資に向くワン株や投信つみたてといったサービスが用意されているところが特徴です。

マネックス証券のデメリットは?ズバリ「ポイントプログラム」

マネックス証券では、取引に対してマネックスポイントが付与されます。マネックスポイントは株式の取引手数料として利用できたり、WAONポイントやマイレージポイント、nanacoポイント、Tポイントに交換できたりと、非常に利便性の高いポイントです。⇒マネックスポイント詳細ページ

マネックス証券で取引をすればそれだけポイントが付与されるので、何時の間にかざくざく貯まっていて、「イオンでの買い物が楽になっちゃった」「セブンイレブンでおつまみを買う時に、nanacoポイントを使えてお得」と喜びの声が多数です。

確かに、取引に対してポイントが付与されるのは、ユーザーにとって嬉しいことですよね。しかも、ポイントが他ポイントに変換できれば使い勝手が良いに決まっていますから、ユーザーにはますます嬉しいというものです。マイルユーザーやWAON電子マネーユーザーにもおススメできる証券会社がマネックス証券なのです!

しかし、そんな嬉しいはずのポイントプログラムがマネックス証券のデメリットになってしまうとは・・・。

ポイント獲得が分かり難い!ポイント対象外が多すぎるというデメリット

色々なポイントに変換できるマネックス証券のポイントプログラム自体は好評です。しかし、「ここをもっと改善して欲しい」という声は出ています。ポイントのゲット方法(計算方法)が少し分かり難いのと、ポイント対象外の金融商品が多いという点が不満ポイントです。

マネックス証券のポイントは、100円で1ポイント付与といったすっきりした計算方式ではありません。投資信託の購入や保有、株の売買でそれぞれ違ったポイント還元の計算があります。

しかも、計算に使うのは0.08%や1.5%などの数字で、さくっと整数で計算できない上に投資信託と株ではがらりと計算が異なるため「で、今回はどれだけポイントが還元されるの?」と、段々分からなくなってくるというデメリットがあります。

ポイント大好き人間にとって、ポイント還元の計算は「すぐに計算できて、計算が単純な方が望ましい」わけです。ポイントガチ勢にとっては、「ややこしい」の一言に尽きます。

引用 : マネックス証券

図はマネックス証券のポイント付与ルールですが・・・確かに、物凄くややこしいです。

マネックスセゾンカードを持っているかどうかでも計算式が変わってくるので、ますますややこしい感があります。手数料やポイント還元は分かりやすく、簡単に概算が出せてしまう方がユーザーも計画的に取引できるので、ポイントシステムをもうちょっと分かりやすくして欲しいという声が出ているのも納得です。

ちなみに、ポイント獲得の計算例はこちら。マネックス証券からの引用です。やっぱり、ややこしい・・・。

同じ投資信託でも保有と購入とでは違ってきます。

引用 : マネックス証券

ポイント対象外の金融商品が多いというがっかり感

せっかく色々なポイントに変換できるポイントプログラムがあっても、ポイント対象外商品が多ければがっかり感が深くなります。

お店がセールをするということで、喜び勇んで足を運んでみたら、セールはごく一部の少数の商品だけだった。欲しい商品を「あ、それはセール対象外です」「そっちもセール対象外です」と言われてしまった時のあのがっかり感に似ています。

マネックス証券のポイント対象外商品はこんなにあります。

以下、引用です。

引用 : マネックス証券

主に投資信託なのですが・・・本当にポイント対象外が多すぎる!

株とセットで投資信託を使って資産運用する。マネックス証券は金融商品数も豊富なので、日本株と外国株や、日本株と投資信託など、別々の金融商品をセットで運用することにも向く証券会社です。ですが、「この投資信託、いいな~」と思って運用しようとしても、いいなと思ったものが全てポイント対象外になってしまう可能性があるのです。そう、いいなと思った服が全てセール対象外だった時のあのがっかり感です。

ポイントプログラムがあるなら、もっとわかりやすくして欲しい。そして、「あれもダメー。これも対象外!」はがっかりするから改善して欲しい。これがマネックス証券のデメリットです。

マネックス証券はアメリカなどの外国株式の取引に定評があり、株のプロも「米国株の取引ならマネックスだよね」と言うほど。手数料も割安であり、無料のレポートやセミナー、動画などもあって使い勝手の良い証券会社です。だからこそ、ポイントプログラムの微妙にかゆいところに手が届かない感が際立ってしまうわけです。

マネックス証券を選ぶなら、特にメリット部分に注目し、メリットをより活かす使い方をしてみてはいかがでしょうか。