これだけは決めておこう!株に投資する自分流のルール(心構え)

株に投資する時も、「ちょっとしたポリシー」を持っておくことが重要です。具体的にどんな心構え(ポリシー)を持っておけばいいのか、考えてみましょう。

ポリシーとはつまり、株に投資する上での「自分ルール」です。自分なりのルールを決めて、株への投資のリスクを減らすと共に、株への投資をより有意義なものにしましょう。

株に投資する時に決めておきたい自己流ルール

株に投資する時は、どんなことを心がけておけばいいのでしょうか。

たとえば、仕事をする上で多くの人は「この時期は忙しいから休まない」「特定の仕事が急に入ったら、まずはその仕事を優先して片付ける」などの、自分なりの仕事ポリシーを持っているのではないでしょうか。「朝は〇時の電車で仕事に行く。次の電車でも間に合うけれど、この時間の電車で出勤」という心がけも、人によりけりの大切なポリシー(ルール)ではないでしょうか。

「ゲームは1日1時間」という有名な言葉があります。これも一種のポリシー(ルール)です。このように自分流ルールを決めることによって、リスクをヘッジしたり、体や仕事への負担を軽減したりするわけです。株も同じで、投資にリスクが付きまとうからこそ、自分流のルールが必要になります

特に決めておきたい自分ルールは、「投資額」と「投資基準」です。

①月または1回の「投資額」に自分なりのルールを設けておく

クレーンゲームで景品を取るためにどんどんお金を使ってしまい、最終的に景品は取れたけれど、お財布の中身がすっからかんになってしまったという話を耳にしたことはありませんか。

「負けが込むと熱くなってしまう」

「もうちょっとで景品が取れそうだと思うと、どんどんお金を投入してしまう」

という人もいるのではないでしょうか。また、景品を取った後に、

「これ、買った方が安かったかも」

「また熱くなってお金をどんどん使ってしまった」

と頭を抱える人もいるのでは?

株への投資でも、同じことが言えます

自分の投資した株が値下がりしてしまった場合、「悔しい」「次は絶対に取り返す」と熱くなり、どんどん株に投資してしまう可能性があります。特に上記のような経験がある人は要注意です

1年あたりの投資は30万円以上しない。投資額は、1回あたり10万円以上はNG。このように自分なりの投資額ルールをしっかりと定め、生活費や老後資金などの必要資金まで株の投資で使ってしまわないようにしましょう。

②投資基準にもしっかりとルールを作る

株に投資する額にルールを設けるだけでなく、株への投資基準にもルールを作ることが必要です。

たとえば「A株はいいよ」という情報をネットで知ったとします。いい株なのだろうから、じゃあ投資しよう。・・・これでは、いくらお金があっても足りませんよね。

ネットを検索すると、

「買い」「良い」「優良」といった株の情報がたくさんヒットします。全てに投資していては、お金がいくらあっても足りません。「買い」「良い」「優良」などの言葉だけで判断せず、自分なりのルールを作って投資しましょう。

良いという株の中でも特に外食産業の株にだけ投資する。あるいは、株主優待のある株に投資するなどの、自分が株に求めるものに合わせて考えてみてはいかがでしょう。会社の業種ではなく、株価を大まかに見て、「株価が〇円を切ったら投資」などのルールでもいいでしょう。

また、株価チェックの頻度もルールに組み入れておく必要があります。なぜなら、株を持っていると、株価が気になって仕方がないからです。

スマートフォンなどで気軽に株の投資や、株価チェックができる時代です。チェックできると、ふとした瞬間に「自分が持っている株の株価はどうなっているかな?」と気になってしまいます。仕事中や外出中にも頻繁にチェックしてしまい、仕事に身が入らないなどの困った事態に陥ることも。

株のチェックは一日に〇回まで。仕事中や外出中は株価のチェックをしない。このように、自分なりのルールを設けましょう株に投資したら生活や仕事に影響が出た。・・・こんなことになってしまっては大変です

株への投資は自分のルールを明確に

株をはじめてすぐは「色々な株に投資してみたい」「どんどんやってみたい」と思い、ルールを作っても窮屈に感じるかもしれません。

しかし、自分なりのルールを設定した方が、お金を使い過ぎてしまったり、生活の中で株価のチェックを頻繁にすることによって生活に影響が出てしまったりすることを防ぐことができ、失敗して株嫌いになることを防ぐことにも繋がります。

ただ、窮屈すぎるルールを作っても、かえって有意義な株への投資が難しくなってしまうことは確かです。株に触れながら少しずつ「自分の資産へのダメージを最小限にする」「生活費などのお金に影響を出さない」「私生活や仕事の時間に影響が出ない」ことを中心によく考え、自分なりのルールを作って株を楽しんでくださいね。