「対面取引」か「ネット取引」かが問題である!証券会社選びで注目すべきポイント

証券会社の取引方式には2つの方式があります。「対面取引」と「ネット取引」の2つの方式です。

証券会社選びでは手数料に目が向きがちです。しかし、長く取引をする上で大切なのは手数料だけではありません。証券会社選びのさいは「取引方式」にも注目することが大切です。なぜなら、取引方式によってその証券会社が「合う」「合わない」が決まってくることがあるからです。

対面取引とネット取引の2つの方式とは

証券会社を選ぶ時は真っ先に手数料に注目していませんか。確かに手数料も大切です。しかし各証券会社が色々な手数料方式を打ち出している現在、手数料だけに注目しては、迷ってなかなか証券会社を決めることが難しいかもしれません。

そこで、証券会社の「取引方式」を先に注目し、自分に合った取引方式を選択したる後に手数料に注目してみてはいかがでしょう。

最初から手数料に注目してもいいのですが、先に別の方法で証券会社をふるいにかけて、残った証券会社から手数料などの面で決めるという方法です。選択肢を少なくすることでよりそれぞれの証券会社のサービスを比較することができますし、選択に迷うことも少なくなります。

もちろん、取引方式を重視して証券会社を選んでもOKです。自分に合ったサービスだと、株の取引がさらに楽しく、便利になります。株取引の先輩がおススメしていたからではなく、自分に「合っているか」「活かせそうか」で判断することが重要です。

①対面取引

証券会社の窓口担当や営業担当に取引とサポートをお願いすることができる方式です。

たとえばシステムの操作方法がわからない場合や、すぐに株や為替を購入したい時などは、担当に教えてもらうことができます。また、口座に先入金しておくことにより、電話一本で担当に株の取引をお願いすることもできます。

もしもし、A社株を100株買ってください

担当

承知いたしまました(ポチ)

 

あああ、今、B社株が物凄く値上がりしています。売ってください

担当

全株売ってよろしいですか?

はい!

こんな感じです。

また、証券会社によって窓口や営業の担当ではなく、取引をサポートしてくれる専属の担当がつくことがあります。

 

「わからなかったら担当にきく」

「電話などで取引をお願いすれば担当がシステムを操作して売買してくれる」

「好みを担当に伝えておけば、好きそうな株主優待のついた株や割安株なども教えてくれる」

「A株が〇円になったら売りたい(買いたい)などの要望を伝えておけば、要望のタイミングで連絡がもらえる」

 

これが対面取引のメリットです。

 

対面取引は「担当にサポートを受けることが前提の取引方式」なので、1から9くらいまでは担当にどんどんサポートしてもらえます。株の取引に専属の秘書がつくような感じです。

こんな人が対面取引が向いてるよ
  1. 専門家に教えてもらいたい
  2. 自分でシステムを操作するのが不安
  3. 電話一本で売買したい
  4. 株の情報をどんどん提供して欲しい
  5. 市場や株価などの見方をサポートして欲しい
  6. 好みの投資商品を代わりに探して欲しい

②ネット取引

ネット取引は、証券会社に一切サポートしてもらわない取引方式です。取引から情報収集まで、1から10まで自分です。

口座開設やシステムの不具合などについては当然ですが教えてもらうこともできますし、サポートも受けられます。しかし、それ以外は基本的に自分です。担当もつきません。「A株が〇円になったら教えて」と証券会社側にお願いしても、当然ですがそこまで面倒をみてはくれません。

証券会社側が株価や株主優待などの情報公開を行っていますので、自分で情報の山を開拓し、取引のタイミングを判断することから情報の分析まで全て自分自身で行うのがネット取引の鉄則です。

こんな人がネット取引が向いてるよ
  1. 自分で情報収集できる
  2. 取引の操作も自分でしたい
  3. 好みの株や株主優待も自分で探すことができる
  4. ネット慣れしている
  5. 証券会社側の提供している情報や注意事項を読んでしっかりと理解できる
  6. 証券会社の営業や窓口担当に僅かでも意見されるのが嫌

ネット取引は、株取引でのサポートを受けなくてもいい、自分で操作や取引を頑張ることが鉄則です。

対面取引とネット取引に見られる証券会社の傾向

証券会社の取引方式は大きく「対面取引」と「ネット取引」の2種類にわけられます。対面取引は証券会社のサポートが厚いタイプで、ネット取引は自分でどんどん情報収集や取引をするタイプだと考えてみてください。どちらにも良い面があります。

ただ、注意しなければならないのは、対面取引の証券会社は手数料が高めの傾向にあるという点です。どちらかというとネット取引が中心の証券会社の方が手数料は安めです。対面取引の場合、証券会社側はその分だけ人件費などのコストが大きくなります。だからこそ対面取引タイプの証券会社の方が、手数料が高めの傾向にあるのです。

それでも近年は証券会社間の競争により、証券会社ごとに手数料やサービスに「うちの会社はこれがウリ」という特徴をつけています。手数料も大切ですが、取引方式やサービスを吟味することも重要です。ぜひ、色々な証券会社を比較してみてくださいね。